―お仕事の内容を教えていただけますか?
セラピストカレッジの校長をしております。
―カレッジの内容も教えていただけますか?
マッサージの教科と、一般講座、健康とか美とか女の子の「きれいかわいい」に関するものを講座にして一般の方向けにプチ講座などをして学んでいただくのと、それからマッサージを通して健康に貢献をするセラピストを育てていく学校です。
―とても充実の内容ですね。
―このお仕事をはじめられたきっかけは?
仕事をはじめたきっかけというよりは、もともと私のスクールではハーブ関係も扱うのですけど、私はこどものころから庭にハーブがありまして、ハーブはいつもそばにあったんです。大人になってからハードワークで体を壊し、食事療法とハーブによって体調がずいぶん回復したので、そのことがきっかけとなって、とても興味を持ち、社会人になって会社を立ち上げてからハーブの勉強をはじめました。
―お母様が興味があったのですね。ずいぶん先進的なお母様ですね。
そうですか(笑)すごく好きだったんですよね。いつもお料理にもハーブを使ったり。
―このお仕事をされていてよかったことは?
セラピストの方って、疲れていたり悩みがあったりいろいろな状態にかかわる仕事だと思うのですけど、そういういろいろな状態の方へ癒しを提供するセラピストを世に送りだすことができるということがうれしいなと思っています。
−失敗談や苦労話などはありますか?
すごいたくさんあるんですよね!
苦労とかはあまり・・・みなさんと同じような苦労だと思うのですけど失敗談はとても多くあります。失敗談は、言葉の行き違い、コミュニケーション不足になってしまうこともあるし、伝えたい思いのほうがどうしても強くなってしまってうまく伝えられないことがあったり。そういうことはとても多くありました。
―きっとその失敗を経て今の自分があるという喜びもたくさんあると思うんですよね。 そういう雰囲気は見ているだけでも伝わってきます。
そうですか(笑)
―女性だから、という点で苦労したことは?
私は男性、女性あまり関係ないと思っているのですが、相手に女性と見られて困ってしまうことももちろんあります。男性にも女性にもそうなのですが、「女性」として見られるときは、仕事って人としてみんな同じにしているのはわかってほしいと思いますね。そういうときは悔しいのですが、「この仕事は、絶対この人にやってほしい」と思われる人間になるまで頑張りたいといつも思っています。年齢も環境も性別も、仕事には関係ないですよね。
それから、すごく落ち込んだときは、きれいなものを見に行きます。 美術館へ行ったり音楽をきいたり空を見たり。 仕事って自分の一部だと思うので、人生のなかでの大事なこと、人間として教養を深めたり世の中のいろんなことを見たいとかいう欲も満たしながら、モチベーションを上げてます。
―苦手な仕事がきたときはどんな風に対処しますか?
深呼吸をします。そして自分に言い聞かせます「私なら大丈夫!」と。
誰でもそうなんだけど、苦手意識が強くなると、自分の本当の持ち味を出せなくなっちゃうから、そうなってしまっては残念なので、大丈夫大丈夫と、言い聞かせて仕事します。
自分を奮い立たせることは大事ですね。
―疲れたときや休日のリフレッシュなどを教えていただけますか?
セラピストとして人に施術するのもとても好きなんですけど、セラピーを受けるのも大好きなので、やはりセラピーを受けにいったりすることが多いですね。
―起業して、よかったと思うことは?
起業して代表となると、いろいろな分野の方にお会いする機会がありますよね。知り合う人の幅が広がったと思います。今までにない価値観が生まれたり、必要じゃなかった価値観を壊されたり、これまでにはあり得ない経験をしたり。いい意味でも悪い意味でもですけど。
―この先、ご自身のお仕事に関しての夢をお聞かせいただけますか
いろんな講座をどんどん作っていきたいですね。
セラピストの方や、さまざまな得意分野をもっている方に、力を発揮していく場を提供していきたいと考えてます。私のスクールで、講座を持っていただいたり。
それから、もっと世の中に知られていない内容を、どんどん世の中に広めていったりすること。また、学校や子どもたちの施設などこれまで関わってこなかった場所にもセラピストとして関わっていく道を考えたいなと思っています。
―女性で起業したい人たちに向けてメッセージをいただけますか
起業されるってとても大変なことだと思うんです。
でも目標とか夢があって生きていたほうが、男性でも女性でも、輝いて生きていけると思うんですよね。嫌いなこととか、いやな思いをすることも、もちろん仕事だからいろいろあるのですけど、それぞれに人と違ういいものが必ずあると思うので、そこを上手に自分を励まして自分を育てていくことが大事だと思います。どんなときにも心が折れないで、自分を信じて、前に進む、と。
−女性として輝いて生きるために不可欠なことは何でしょうか
やっぱり愛でしょう(笑)
得意先、会社関係、友達どうし、家族・・・いろんな形の愛があるのですけど、愛ですね。
自分に余裕がないと人に対して厳しくなってしまったりしがちだけれど、いつも心に愛情を持って人と接していると、うまくいきそうにないことも、うまくいったりします。
男性の思う愛と女性の思う愛はちょっと違うと思うけど、女性だからこそ持てる愛ってあると思うから、男勝りに仕事しなくても私はいいと思う。女性らしい愛を持って仕事をしていったら、きっと生き抜いていけます(笑)
―自分を大切にする愛も大切ですよね
もちろん、自分にも愛を持って。 今日もがんばったぞって自分を誉めることもとても大事。もちろん他人からの評価も大切ですけど、自分が自分を評価してあげることが、とても大事なんです。
―本日はお忙しいなか、貴重な時間を割いていただきまして、ありがとうございました。